ボーダーを抱える家族・・・働けないボーダー夫

今までも何度かボーダー夫について書いてきたが、境界性人格障害（境界性パーソナリティ障害）というのは、本人も家族もとんでもなく辛い。

今の私なら、恋愛の始まりに相手の異変に気がついたら、間違いなく「別れたほうがいい」とアドバイスをしてしまうと思う。

ボーダー夫は、どんなものも白か黒、０か１００しか判断基準がない。
愛情が不足しているため、少しでも自分に心を許してくれた人に全身全霊を傾けてその人の中に自分の居場所を作ろうとする。
人との距離感がうまく保てないため、親しくなった相手ができてもちょっとでも自分にとって否定的と思われる言動がみられると一瞬で相手を攻撃しはじめる。

我が家のボーダー夫は自分の生い立ちがそうさせていることに気が付いて親への消えない憎悪に向き合っているようだ。
アダルトチルドレンという概念が世の中に浸透してきて、自分にピッタリと当てはまることに気が付き、少し救われたと言った時があった。

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それでも、良い日もあればやたら攻撃的な日もある。以前よりは全然ましだが・・・
１０年ほど前に働いて帰ってきた夫に作った食事を出しながら「大丈夫？」と言った一言で、怒りが爆発し（私のセリフが起爆剤になったようで・・・・）「大丈夫な訳ねーだろ！！！」とちゃぶ台をひっくり返された。
今本人はそれを覚えていもしない。こちらはトラウマになってるというのに・・・・。
その頃を思えば今は穏やかになったものだ。それというのも、そんな精神状態で仕事が続く訳もなく、まもなく仕事をやめてしまったのだから。
家族の生活がどうなるとか、妻を支えなくてはなんて気持ちよりも怒りや我慢の限界が先にきてしまうのだ。
そしてその怒りを爆発させられるのは私だ・・・・。

私は僅かな収入しか得られないがずっと働いている。すると寂しいから家にいて欲しい、早く帰って来いの電話の連続。
仕事終わりに友達とちょっとお茶をすることだって許されない。
さらに、そんな状況でも車が欲しいなんて言い出すしまつだ。
だれがこの生活を支えるんだよ！！

それでもボーダー夫もこんな自分ではいけないと日々思って苦しんではいる様子。そして就職活動をする。
仕事が決まってもトラブルでまたやめる・・・そして、うつ病を発症。
それによって精神科にかかり安定剤等は飲んでいる。
最初は薬さえも「俺がおかしいとでもいいたいのか」という感じで飲ませるのも大変だった・・・・。

本人は、私を理想の妻といってみたり、愛を感じないので離婚して出て行きたいといってみたりする。
半年前に大きな喧嘩をして寝室を分けて以来、私を理想化してより働かせて自分のいいなりにさせるような言動は減ってきた。

ボーダー夫は今は働くことが怖い状態で長らく無職。
家を出て行くといいながらも、ボロボロになりながら僅かなお金を稼いでくる私にしがみつくしかないのだろう。
ローンで借金まみれだよ。

こんな現状だから、暴言を吐かれ、いきなり怒り出す感情に振り回され、お金がないのに新しいものを欲しがって「お金がない」というと不機嫌になられながらも、お互い不本意ながら一緒にいなくてはいけない日が続きそうだ。

今日は知恵袋の回答でこのような文章をみつけた。
ネットのブログの体験談や知恵袋は疲弊した心を楽にしてくれる。
ちなみに我が家のボーダー夫は、境界性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害のチェックリストに全部当てはまる・・・・・。

境界性パーソナリティ障害の家族サポート会

まずはBPDの診断の出来る病院を探し無理やりでも連れて行きましょう。白黒思考なので、医者に診断されたら次はチェックリスト全部当てはまると言い出す可能性もあります。

以下はBPDの接し方の注意点です。
・一番大事なのは、自分はぜった治せないという事を理解する事です。自分は治そうと思うと期待します。治らないので、がっがかりします。相手は押し付けられているようで反発します。「治す」ことを諦める。これ重要です。

・自分が一番大切という事を認識。攻撃対象にされると昼夜問わず連絡されたり、あの手この手で義務感、罪悪感感を植え付けてきます。この際自分がしっかりすること、自分の生活が大事。ということを強く意識しましょう。流されてはいけません。

・「見捨てない」ということを周りから本人に都度意識させる。見捨てられ不安が強いので、見捨てないということを明確に伝えなければなりません。でもそうすると依存のターゲットになります。次があります。

・出来る事と出来ないとことを明確化する。毅然とした態度で対応しましょう。「電話は何時以降は受け付けない」感情を爆発させてきた時は、受け止められない事を伝えて外に出る」(身捨てられたと思わせない言い方がポイント)。ルールをリストにして、本人と共有するのもよいでしょう。

・BPDの人は「そういう人」だとしっかり認識する。罪悪感をうめこもうとする。すぐに好きになったり嫌いになったり極端。攻撃力が凄い。ちゃんと認識できれば、受け流せます。これはご家族の平和を保つ一番の方法です。

・BPDの人が正しい行動をしたら、拾い上げて、褒めてあげる。たとえば、「今よく怒りを抑えれたね。前と変わったよ。」とか「その考え方は曖昧を少し受け入れてるよ」など。結構自分ではわからないものなもです。これを続けると認知が改善され、少しよくなります。(でも、自分は治せない。は忘れないでください)

・カウンセリングが進むと必ず「怒り」「抑うつ」が出ます。それは、回復には避けて通れない道です。この事は覚えておいてください。パーソナリティ障害の人が抱える、「他者への共感性の欠如」を回復するには、必ず通る道です。

・自己肯定感が恐ろしく低いのがこの障害の特徴です。すぐに「どうせ私なんか」など自己否定を言います。自己肯定感を取り戻せるように声がけや何かの取り込みを進めると良いかもしれません。

家庭に境界性パーソナリティ障害の人がいる場合は、家族もその障害の特性をしっかり認識していないと攻撃や否定などの暴言によりうつ病になってしまうことも多い。
我が家のボーダー夫は外では穏やかで良い旦那であったため、あまり相談できる相手もいなくて私自身も安定剤などを服用して気持ちを落ち着ける必要があり、今も処方してもらっている。